管理者だけに表示されるメニューの詳細です。単価や権限に直接影響する操作を含むため、
各項目の「何が変わるか」「戻せるか」を確認してから実行してください。
基本的な使い方は 使い方トップ を参照してください。
Azure 公式の Retail Prices API から最新単価を取得し、カタログを一括更新します。毎週月曜の朝6時に自動実行されるため、通常この操作は不要です。
更新対象は「Azure の公式メーターに1対1で対応づけられている項目」だけです。それ以外はキュレーション済みの値がそのまま維持されます。
| 区分 | 対象 | 更新 |
|---|---|---|
| 組込みサービス | Azure VM / Managed Disks / Blob / Files / Load Balancer / VPN GW / SQL Database ほか | される |
| カスタムサービス | 料金項目に 自動更新 が付いているもの | される |
| 手動管理 | Azure OpenAI / Communication Services / Service Bus など、階層が複雑でAPIに対応づかないもの | されない |
| 自社価格 | Microsoft 365 Apps / 保守用ライセンス費 | されない(🔔から手動) |
実行後、3つの区分で結果が出ます。AWS版では処理が数分かかるため、非同期で実行され進捗が表示されます。
| 区分 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 更新 | 単価を取得して書き換えた(サービス名と項目数) | 不要 |
| 手動 | 自動更新の対象外。従来の値を維持している | 不要(正常) |
| エラー | メーターが見つからない等で更新できなかった | 要確認(下記) |
Microsoft 側でメーター名が変更された可能性が高いケースです。単価は古いまま据え置かれるため、放置すると気づかないまま古い金額で見積もりを出し続けることになります。
見積もりで選べる VM サイズを増やします。既定では汎用・メモリ最適化など主要ファミリーのみが入っており、GPU や特殊用途のサイズはここから追加します。
Eas / E4as v6 / NV / L16)。追加自体は可能ですが、週次の単価更新で選択肢から自動的に消えます。選択肢は「両リージョンで価格が取得できたサイズ」に限定されるためです。
対処:そのサイズを使い続ける必要がある場合は、VMサイズとして追加するのではなく、カスタムサービスとして単価を手入力で定義してください。リージョン限定であることを名前に含めておくと誤用を防げます。
管理メニューの中で最も自由度が高く、最も影響が大きい画面です。組込みサービスの単価編集と、カスタムサービスの新規作成ができます。
一覧から「単価編集」を押すと、そのサービスが持つ単価がリージョンごとに一覧で出ます。保守ポイントもここで変えられます。
「+新規作成」から、独自の料金体系を持つサービスを定義できます。構成は3階層です。
| 階層 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| パラメータ | 利用者が入力する項目。数値/選択肢/テキスト | ユーザー数、稼働時間、SKU |
| 料金項目(term) | 「単価 × パラメータの積」を1行として定義。複数行の合計が金額 | 基本料、データ処理料 |
| 保守ポイント | 運用保守サポート費の算出に使う点数 | 0〜5 |
月額寄与 = 単価 × max(0, パラメータの積 − 無料枠)
「因子」でチェックを入れたパラメータが掛け合わされます。例えば ユーザー数 と 稼働時間 にチェックを入れると、単価 × ユーザー数 × 稼働時間 になります。
サービスごとに手数料をかけるか、Excel でどこに出すかを決めます。
| 区分 | 手数料 | 保守用ライセンス費 | Excel |
|---|---|---|---|
| 通常(既定) | 対象 | 計上 | Azure利用料シート |
| ライセンス | 対象外 | 計上 | 同シート内の別表 |
| 単体販売 | 対象外 | 条件により0 | 別シート |
現在の設定は Microsoft 365 Apps = ライセンス(Azure との抱き合わせ販売のため保守用ライセンス費は必要)、Github = 単体販売(単体でしか売らないため保守用ライセンス費も不要)です。
| オプション | 意味 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 無料枠 | この数量までは0円。超過分のみ課金 | 「最初の10接続は無料」 |
| 段階課金 (自動設定) | 階層ごとに単価が変わる限界課金。各範囲内の数量にのみその単価が適用される | データ転送量など |
| 選択肢別単価 | 選択パラメータの値で単価を引く | SKU別・冗長性別の単価 |
| 適用条件 | 選択肢が特定の値のときだけ計上 | 「Premium選択時のみ」 |
| 年額 | 月額に含めず「年額費用」枠に集計 | 証明書・ドメイン |
| 円建て | 為替換算せず円のまま計上 | 自社の販売価格 |
| 自動更新 | Azure公式メーターに紐づけ、週次で単価を自動取得 | Azure従量課金 |
やりたいこと:ストレージの冗長性(LRS / ZRS / GRS)ごとに保存単価を変えたい。
# パラメータ 冗長性 : 選択肢 LRS, ZRS, GRS 容量GB : 数値 # 料金項目「保存領域」 因子 : 容量GB 単価 : 選択肢別単価 LRS → $0.020 / ZRS → $0.025 / GRS → $0.037
設定手順:料金項目の「単価検索」ではなく「取り込み元」からサービスを選び、メーター一覧から冗長性別のメーターをまとめて紐づけます。こうすると各選択肢の単価が個別に自動更新されます。
やりたいこと:課金方式が「従量」のときだけデータ処理料を取り、「定額」のときは取らない。
# パラメータ 課金方式 : 選択肢 定額, 従量 データGB : 数値 # 料金項目「データ処理料」 因子 : データGB 適用条件 : 課金方式 が [従量] のとき
条件に合わないときは行ごと計上されません(0円になるのではなく、明細にも出ません)。「定額」側の基本料は別の料金項目として定義し、そちらに逆の適用条件を付けます。
やりたいこと:バックアップの保存量を「データ量 × 日次変化率 × (世代数 − 1)」で計算したい。差分は2世代目以降に発生するため、世代数から1を引く必要があります。
# 料金項目「日次増分」 因子 : データ量GB, 変化率%, 世代数 無料枠 : 1 ← 世代数から1を引く 無料枠の対象因子 : 世代数 ← 積全体ではなく世代数だけから引く 単位換算 : 0.01 ← % を倍率に直す
(データ量 × 変化率 × 世代数) − 1 となり、まったく違う金額になります。
無料枠を使うときは、それがどの数量に対する無料枠なのかを必ず確認してください。
やりたいこと:SSL証明書のように年額で請求されるものを、月額に混ぜずに計上したい。
# 料金項目「証明書」 単価 : $299.99 ← 年額をそのまま入れる(月割りしない) 課金区分 : 年額
年額を月割りせずそのまま持つのが要点です。Azure のメーターは年額で公開されているため、月割りにすると自動更新のたびに換算が壊れます。
見積もりでは「年額費用」として別枠に集計され、手数料も年額側で別途10%が乗ります。
料金項目の 単価検索 では、メーター名の一部で Azure の公開単価を検索できます。ヒットした項目を選ぶと、単価・無料枠・段階課金の階層がまとめて取り込まれ、同時に自動更新の紐づけも行われます。
サービスごとの保守ポイントを一覧で編集します。運用保守サポート費の計算に使われます。
運用保守サポート費 = Σ(サービスのポイント × 数量) × ポイント単価
ポイント単価の既定は 3,500円で、見積もりごとに「保守費用の設定」から変更できます。
Azure VM 5pt × 3台 = 15pt
Azure Files 1pt × 1つ = 1pt
合計 16pt × ¥3,500 = ¥56,000
ツールを使える人の追加・削除と、管理者の設定を行います。Entra ID 側の操作も含むため、他のメニューより影響範囲が広い画面です。
メールアドレスを入れて追加すると、4つの処理がまとめて実行されます。
| 無効化 | Entraごと削除 | |
|---|---|---|
| 処理 | アプリ割当を解除し、許可リストから削除 | 上記+ Entra ID からユーザー本体を削除 |
| Entraユーザー | 残る | 消える |
| 復帰 | 再追加するだけで戻せる | 30日以内なら Entra 側で復元可能 |
| 他システム | 影響なし | 影響する(同じアカウントを使う全システム) |
| 用途 | 異動・一時停止 | 退職 |
「保存 / 読込」画面の下部に、管理者だけに見える区画があります。他の人が保存した見積もりを一覧・読込できます。
ベルアイコンから、自社販売価格の単価そのものを変更できます(管理者のみ)。一般利用者には確認状況の表示だけが見えます。
| 対象 | 変更するとどうなるか |
|---|---|
| Microsoft 365 Apps for enterprise | サービスの単価が変わる。既存の見積もりも開き直すと新価格で再計算される |
| 保守ライセンス費用(Entra ID P1) | 既定値が変わる。保存済みの見積もりは当時の値を保持する |
メーター連携済みの項目は変更できません。週次更新で上書きされ、変更が黙って消えてしまうためです。
その項目に 自動更新 が付いています。週次更新で上書きされるため、解除してから編集してください。